イギリス料理が教えてくれた大切なこと【火加減と塩加減】

イギリス料理が教えてくれた大切なこと【火加減と塩加減】

イギリス料理が教えてくてた大切なこと【火加減と塩加減】

料理は火加減と塩加減が全て

異論もあるだろうが個人的な感想として言いたい。

イギリス料理はマズイ
そのイギリス料理が私に教えてくれた大切な事がある。

イギリスから帰ってきてからも、料理を作る時には常に気をつけるようになった、たった二つの事。

火加減塩加減だ。

火加減の大切さ

イギリス料理がマズイ理由の一つに火加減がある。

全体的に火を通し過ぎているのだ。
焼き過ぎているし、茹で過ぎている。

火加減というか、火の通し加減だ。
野菜でも肉でも魚でも、火の通し加減が料理の食感を決めることをイギリス料理に教えられた。

日本に居た時には大して気にしていなかった。

野菜はシャキッと。
魚はプリッと。
肉はジューシーに。

こういったことが当たり前だと思っていた。

イギリスに来て、茹で過ぎてグズグズになった野菜や、焼き過ぎてパサパサになった肉や魚に出会ってから、料理における火の通し加減の大切さに気がついた。

ブロッコリーを30分ゆでるとグズグズになる。
鶏むね肉や豚もも肉をオーブンで1時間焼くとパサパサになる。
低音のオーブンで長時間魚を焼くと生臭くボソボソになる。

つまり、逆のことをすれば美味しくなるのだ。

ブロッコリーを茹でるなら食感が残るくらいにサッと茹でる。
脂身の少ない肉を焼く時には火が通ったタイミングで火を止める。
魚は強火でカリッと焼きあげる。

火の通し加減に気をつけると料理は俄然おいしくなる。

塩加減の大切さ

イギリス料理がマズイ理由のもう一つは、塩加減の不安定さだ。

基本的には塩味が足りないぼんやりとした味なので、美味しくない。

時として全く味付けがされてないものが出てくることがある。

無味だ。
素材の味を味わうにも限度がある。

カフェなどで料理を注文した時に付け合わせについてくるサラダが、多くの場合味付けされていない。

日本で見かけるようなドレッシングもつかないので、テーブルにあるマヨネーズを絞りかけて食べるしかない。

それはサラダではなくカット野菜というんだよ

イギリス人は言う、
「サラダなんかウサギが食べるような料理だよ」と。

それはあなた方がウサギが食べるような状態で料理を終了するからだよ!

ちゃんと味付けしようよ!
サラダも美味しくなるよ!!

なのに時折異様にしょっぱい料理が出てくることがある。

塩辛いものの代表はベーコンなどの塩漬け肉だ。
イギリスではgammon(ガモン)と呼んでいる。

パブのメニューで見つけたら気をつけよう。

しょっぱい。
本当にしょっぱい。

gammonを注文すると、本当に単純に、塩辛い焼いたハムが出てくる。
不味くは無い。
塩辛いハムなので不味くはないのだ。
ただ塩辛いのがつらい

味の無い料理に比べるとまだ食べれる範囲の物だが、付け合わせのサラダや芋が無いとつらい

 

話は戻るが、多くのものは塩味が足りない。

塩味がついていない肉や魚はこれほど美味しくないものだったのかということをイギリス滞在中に思い知らされた。

本当に、味付けに於いての塩の重要性を思い知らされた。

以来、イギリスを旅行する時には塩を持ち歩いている

岩塩など『美味しい塩』を使いやすい様に100均の小さな容器に詰め替えるのだ。

これさえあれば無味のサラダに当たってしまった時でも対応できる。

これはイギリスに行く人にはオススメしたい、イギリスを美味しく旅するコツだ。
レストランやカフェのテーブルにも塩は置いてあるが、しょっぱいだけの食塩なので旨味が足りない。

美味しい塩をふりかけるだけで味気ないイギリス料理はきちんと美味しくなる

イギリス料理は直球勝負

イギリス料理には小細工がない

日本のように出汁をとったり下味をつけたりしない。
調味料も、醤油や味噌や味醂のようなものは無い。

焼くか煮るかで火を通して塩で味をつける
料理の行程はこれだけだ。

そのたった二つの行程の両方をうまくやらないものだから出来上がる料理もうまくないものになっているんじゃないだろうか。

余談になるが下味(塩)は付けないのに、何故かハーブを肉に刷り込んだりする香りづけは広く行われている。

料理の本にも塩の分量は書かれていないのに、ハーブは小さじ1杯とか何グラムとかキチンと記載されている。

イギリス料理の謎の一つだ。

ちなみにイギリスでは調理(火を通す)は調理人の仕事だが、調味(塩味を整える)は食べる人に任されている気がする。

なのでレストランでもテーブルに塩胡椒が置かれている。

塩加減はお好みで整えてください、という事だ。


ここまで読んでイギリスの食事に興味が湧いた方へ。

以前にも紹介したけど、イギリス食文化についての書籍として林望さんの『イギリスはおいしい』を推しておきたい。

イギリスはおいしいと言っておきながら内容の半分以上はイギリスの飯がいかに不味いかというだ。

それなのにイギリス料理に対する確かな愛着と暖かな眼差しが感じられる名著

イギリスに行く人には全員一読していただきたい一冊。文庫本なのでイギリス旅行に持って行って現地で「あーっ!これのことか!」と実感するのも楽しい。

 

色々と文句ばかりに見えるかもしれないが、二年間も食べていたのだからイギリス料理に謎の愛着が湧いてしまっている。

探せば美味しいレストランだって見つかることも知っているし、日本では見かけない珍しい国の料理に出会える楽しみもある。

美味しくない料理も「ああ、イギリスだよね〜」と懐かしく思えるし、この不器用さが愛おしくもある。

いつの日かイギリス料理が美味しくなってしまったらきっと寂しく感じるんだろうな。

 

では今回はこの辺で。
(°ω°)ノシ

 

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