ロンドン訛りが聞き取れない!【 T が聞こえない理由と解決法】

ロンドン訛りが聞き取れない!【 T が聞こえない理由と解決法】

ロンドン訛りが聞き取れない!【 T が聞こえない理由と解決法】

ロンドン訛りの特徴に『 T 音の閉鎖音化』がある。

このために “ t ”は発音されず、T音が消えてしまった様に聞こえてしまう

例えばwaterはウォッアーになり、It is ~はイッイズになる。

結論から言うと、この声門閉鎖音を聞き取るには自分で発音して音に慣れるのが一番の近道だ。

発音できる音は聞き取れる
発音の先生に教えてもらったリスニングのコツだ。

T 音が聞こえない!

ボランティアを始めてしばらく経ったある日、スタッフの一人から「キャン ヤ ゲッ ア ボッオウ ォブ ウォッア フォ ミ?」と言われた。

とても早口のスタッフなのでいつも聞き取りに苦労するのだけれど「Can you get a ボッオウ of ウォッア for me ?」だろうことまでは分かった。

ボッオウウォッアが何なのかが分からない。

ハテナマークを頭の周りに飛ばしたまま
「え?何?何?」
と何度も聞き返していると、呆れたようにペットボトルに入った水を自分で取ってきて私の前に置いて言った。

「ボッオウ ォブ ウォッア!」

『bottle of water』だった。

イギリス英語は T をハッキリ発音する、は本当か?

この件で自分が T音を聞き取れていないことに気が付いた。

聞き取れないというか、全く聞こえない

不思議に思って『イギリス英語、Tの発音』で調べてみた。
イギリスでは T を発音しないルールでもあるのだろうか。

すると予想と反対に、“イギリス英語ではアメリカ英語に比べ、T をはっきり発音する”という記述が出てきた。

例えば
letterならレター(英)、レダー(米)
betterならベター(英)、ベラー(米)
waterならウォーター(英)、ウォーラー(米)

アメリカ英語の T が D や R の音になるという話は聞いたことがある。

でもイギリス英語のはずなのに周りの人は誰もwaterをウォーターなんて言っていない

何度聞いてもウォッア に聞こえる。

これは一体どういうことだろうか!?

イギリス英語 ≠ RP発音

ところで、イギリス英語とはどのような英語だろうか。

一番代表的なのはBBCニュースでリポーターが話す英語だろうか。

これは RP(Received Pronunciation 容認発音)と呼ばれる訛りのない英語だが、ごく一部(わずか3%の人にしか使われていない。それこそニュースキャスターとか。

テレビニュースを聞いてみると、確かに割とはっきり T を発音している。waterはウォーターと言っている。

では残り97%のイギリス人はどんな英語を話しているのだろうか

普通の人はちょっと訛った英語方言を話している。

ロンドンで代表的なのはコックニーという東ロンドンの方言だ。私のいた施設もロンドン訛り、ちょっとコックニー訛りの地域だった。

私が毎日聞いているイギリス英語は、いわば全て訛りのある英語ということだった。

water が ウォッア になる理由

コックニー訛りの特徴として、『T音の声門閉鎖音化』がある。

声門閉鎖音とはどういう音なのだろうか。
簡単に言うと「喉につっかかったような音」だ。

日本語だと「カッカッカッ、ケッケッケッ、クックックッ…」と言ってみると分かりやすい。

喉の奥で声門が閉じたり開いたりして、その時『ッ』という音が出ているはずだ。これが声門閉鎖音である。

つまり T音が『ッ』になるため、ウォーターではなくウォッアーになる。

更にRを巻かないというイギリス英語に共通の特徴から語尾が短く聞こえ、ウォッアになったという事のようだ。(あとそのスタッフが凄く早口というのも加わる)

発音できれば聞き取れる

『 T音の声門閉鎖音化』を知ってから、自分でも『声門閉鎖音』を練習した。前述した「カッカッカ…」というアレだ。

慣れてきたら声門閉鎖音単独で発音してみた。

喉で引っかかった様な、小さな『ッ』だけを言う練習をしてみた。喉だけを動かして音を鳴らすようにすると上手くいく。

自分で声門閉鎖音が出せるようになると、T音に関しては聞き取りが突然楽になった。

これまで聞き取れていなかった『ッ』を声門閉鎖音だと認識して、T音として聞き取れるようになったおかげだ。

water(ウォッア)以外にも日常で使われる単語は沢山あった。butter(バッア)、letter(レッア)、little(リッゥウ)などだ。

『声門閉鎖音』という音が存在する事を知った事でその音が聴こえるようになった。それまでは「音と音の間の小さなツ」としか考えていなかったので聴き落としていた。

これも一つの『音』なのだと知ってから、新しく音が聴こえるようになったのが面白かった。


アメリカ英語に慣れている人はこのT音が聞きづらいと言う。

It is ~といった頻出フレーズも、アメリカ英語だと『イディイズ〜』になるところが『イッ イズ〜』になるので、いちいち引っかかるそうだ。

一度聞き取れるようになるとその後が楽なので、イギリス英語(特にロンドン)が聞き取れなくて困っている人には一度 T音の声門閉鎖音をチェックしてみることをオススメしたい。

ロンドン訛りを実際に聞いてみたい人はこちらもどうぞ
↓↓

 

では今回はこの辺で。
(°ω°)ノシ

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