イギリスの介護施設(ケアホーム)の入所者たち

イギリスの介護施設(ケアホーム)の入所者たち

イギリス介護施設(ケアホーム)にはどんな人が入所しているのか

私が居た時の入所者たち

【人数】20~22人くらい。
【男女比】1:4くらいで女性が多い。
【年齢】25〜80歳と幅広い。50〜60代くらいが一番多い。
【疾患】多発性硬化症、脳性麻痺、小人症、自閉症など。
【全身状態】ほぼ全員車椅子が必要で、半数は全介助。意思疎通は可能。

半分以上は生まれも育ちもイギリス。
他にはフランス、インド、ミャンマー、ネパール出身の人も。
子供の頃に家族で移民してきた人や、仕事でイギリスへ来て怪我や病気で施設に入ることになった人もいた。
会話は基本的に全て英語。


ちょっとだけご紹介(名前は仮名)

オースティン

50代男性、イギリス人。
陽気な性格で、病気になる前はイベントで舞台に出ていたこともあるらしい。
テレビゲームとビールとピザが好き。金曜の夜はデリバリーでピザを注文している。時々お相伴にあずかった。
ピザ二枚一気喰いは多いと思う。

デボラ

80代女性、ミャンマー出身。
この施設の最古参。
数十年前にエリザベス二世(現女王)が施設訪問に来た時に女王様と一緒に写真に写っている。
ちょっと気難しく口が悪い困ったおばあちゃん。ウイスキーが好き。

ローズマリー

50代女性、インド出身。
惚れっぽく、施設内の男性レジデントの誰かにいつも恋しているがなかなか成就しない。
好きな人が出来たらガンガンアピールするので分かりやすい。
自分なりのこだわりや好き嫌いがハッキリしている。

キャロライン

50代女性、イギリス人。
ローズマリーの良きお姉さんといったポジションでいつも彼女の事を気にしている。
穏やかで謙虚な性格。あまり自己主張しないで我慢してしまうタイプ。
ビーチボーイズのファンというミーハーな一面も。

ピーター

60代男性、イギリス人。
ザ・イギリス老紳士といった風貌。
性格は穏やかで礼儀正しいが皮肉っぽい。そんなところがイギリス人。
同じように穏やかで皮肉っぽい友人たちがいる。

ミシェル

50代女性、イギリスとフランスのハーフ。
ちょっと子供っぽく、他のレジデントが何かしていたら「そんなことしたらいけないのよ!」みたいな事を言っちゃう学級委員タイプ。
私がパリに旅行に行く前に「とても大事な事だから…」と言って「Où son les toilettes?(トイレは何処ですか)」というフレーズを教えてくれた。
映画が好きで部屋には沢山DVDがある。

リリー

40代女性、イギリス人。
自称レズビアン。女性スタッフにちょっかいをかけてはあしらわれている。
いつもニコニコしているが独り言が多く、会話が伝わらないことも多いのでちょっとしたトラブルメーカー。
糖尿病なのに甘党。紅茶に砂糖が大さじ二杯入る。


こうして思い返すとみんな個性的楽しい人達だった。

基本的にはみんな親切で、ボランティアに対しては優しく接してくれる。
もちろんちょっと性格に難のある人もいたし、うまく対応できない人もいた。

ただし本当に対応が難しい人(暴れる、暴言を吐く、体の状態が悪い)についてはスタッフが対応する。
ボランティアが困っていれば助けが入った。
これまで障がい者に接する機会がなかった人でも心配しないで大丈夫だ。

 

では今回はこの辺で。
(°ω°)ノシ

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