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バンクーバーの水道水は超軟水!予想外なカナダの水事情
バンクーバーの水道水は飲める
バンクーバーはカナダの西海岸に位置し、一年の半分近く雨が降ることから別名“水の都レインクーバー Raincouver ”とも呼ばれている。
そのため水が豊富にあり、世界でも珍しい“ 水道水が飲める都市 ”でもある。
バンクーバーの水道水は超軟水
カナダの水道水は一般的には硬水だと言われているが、バンクーバーは例外的に超軟水。
一般的に、硬度0~100mg/Lを軟水、101~300mg/Lを中硬水、301mg/L以上を硬水と呼んでいる。
日本の水道水は大体30〜80mg/Lくらいなので軟水。アメリカは100~200mg/L、ヨーロッパでは200~300mg/Lくらい。
カナダは国土が広いため地域によって差が大きいが、200mg/Lの硬水の地域が多い。そんな中でバンクーバーの水道水の硬度はなんと!驚きの5~10mg/L!!
超!超軟水!!
なんで!?何でこんなに軟らかいの??
どうしてバンクーバーの水道水は軟水なのか
どちらかと言えば硬水が多いカナダで、どうしてバンクーバーだけこんなにも軟水なのか。その理由は豊富な雨量にある。
一般的に水の硬度は、水が地層の中に居る時間に左右される。始めに雨や雪の硬度はゼロ、それが大地に降り注ぎ、地層内に染み込んで移動する間にミネラルを吸収して硬水になっていく。
移動する時間が短ければミネラルを吸収する時間も少ないので軟水になり、長い時間をかけて移動すればミネラルを多く含んだ硬水になる。
バンクーバーでは雨が多いため、降った雨はそのまま川や湖に流れ込み、地層内を移動する時間が非常に少ない。そのため超軟水になるということらしい。
ちなみに冬の間は雨期なので雨の日が多すぎて、雨季のバンクーバーを別名レインクーバーと呼ぶ事もある。
閑話休題
日本の場合は国土の起伏が非常に激しいため、速いスピードで高所から低所へ水が移動する。そのため地層内に水が存在している時間が短く、地層に含まれているミネラルを吸収する時間が少ないので軟水になりやすいと言われている。
一方でヨーロッパ大陸は日本と比べると非常になだらかな地形で、土地の高低差もあまりないので、降り注いだ雨や雪は非常にゆっくりと長い時間をかけて地層内を移動する。よってミネラル分を多く含んだ硬水となりやすいようだ。
バンクーバーの水源池と水の硬度
バンクーバーの水源はCapilano, Seymour,Coquitlamの3つの山の貯水池がメインとなっている。 2014年のVancouver Water Utility Anual Reportによれば、Capilano水源の浄水硬度は3.9mg/L、Seymour水源10.4mg/L、Coquitlam水源2.3mg/Lとなっている。
こちらからは日本語の資料を見ることができる。
これによるとSeymour・Capilano浄水場は浄水の硬度は9.6mg/L、Coquitlam浄水場は2.6mg/L。
若干の差異はあるものの、いずれも超軟水であることは共通している。
バンクーバーの水道水の味
正直なところ特別美味しくも不味くもない普通の水道水だ。
って言えるのも日本出身だからかな。
普通に美味しく水道水が飲めることのありがたさよ。
お風呂や洗濯の注意点
硬水では石鹸や洗剤の泡立ちや洗浄力が弱くなるとか、石鹸カス(金属石鹸)ができやすいとかいった問題があるが、バンクーバーは軟水なのでこういった問題は心配しなくて良い。
軟水+石鹸の組み合わせは相性が良いらしい。洗浄力が高く、石鹸カスが出ず、肌に脂肪酸が残るのですべすべ(時にはヌルヌル)する、と良い事尽くめのようだ。
ヨーロッパなど硬水の地域では、水のせいで肌や髪が痛むので毎日洗顔や洗髪をしないという人もいるようだが、バンクーバーではその心配はなさそうだ。
では今回はこの辺で。
(°ω°)ノシ
(°ω°)ノシ
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